私の実家じまい

山も田んぼもある田舎の物件は売れるのか?そんな実家じまいに取り組んだ1年間の記録

2023年6月6日 税額確定

今年度の市民税の納税通知書が送られてきて 譲渡所得の税額が確定した。 そこには申告した所得金額と全く同じ数字が記載されていた。 申告した内容が認められたということだ。 これで実家じまいに伴う一連の作業からすべて開放されたことになる。 やっと終わ…

2023年2月16日 確定申告

実家の引き渡しを終えて、すべてが終わった気になっていた。 ところがそうではなかった。 確定申告が待っていた。 先祖から引き継いだ土地と建物。 特例に期待したが、使えそうな特例はなかった。 経費もほとんど認められていない。 取得費用は、今さら調べ…

エピローグ

母の葬儀から1年。あっという間の1年だった。こんな急展開は全くの想定外だった。 コロナによる緊急事態宣言が頻繁に出される中、移動するのも大変だったが、コロナにかかることもなく、無事にやり終えることができた。 近所への挨拶を終え、いよいよ実家を…

3月11日 近所挨拶

これまでお世話になってきた近所の人たちに、妻と一緒にお礼に回った。 寂しくなりますねと言ってくれる人、若い人が後に入るので好意的に受け止めてくれる人、さまざまだった。 親戚の叔母さんとは話しが弾んだ。いつの間にか2時間が経っていた。子どもや孫…

3月11日 転籍届出の提出

地元の役場に出向いて転籍届出を提出した。 役場の窓口で 「転籍届出を出しにきました」 というと 「それではこれに書いてください。それと戸籍謄本を1通つけてください」 「戸籍謄本がいるんですか?」 「はい」 理由の説明がないので、納得がいかないまま…

3月10日 移転登記申請書の提出

実家の引き渡しが終わると、移転登記申請書を提出するため、買主さんと一緒に法務局に向かった。 法務局ではまだ重要な作業が残っていた。 申請書類のホチキス留めだった。 先日の事前相談では、申請書と添付書類とを合わせて左上1か所をホチキス留めするよ…

3月10日 引き渡し

実家に帰る前に郵便局に向かった。現金を持ち歩くわけにはいかないので、預け入れる必要があった。大金の預け入れに怪しまれないかと思ったが、何も言われることなく無事に預け入れることができた。 それが終わると買主さんと一緒に実家に向かった。 到着す…

3月10日 売買契約の締結

朝9時、不動産屋に関係者全員がそろった。 これで本当に実家を手放してしまうのかと思うと、少し緊張した。 そんな空気を察したのか、不動産屋さんは雑談から始めた。話題は、買い手さんが生業にしている林業のことだった。買い手さんは熊に遭遇したことがあ…

3月9日 最後の帰省

今年に入って2回目の帰省。 いよいよ明日は売買契約の締結だ。 実家ともこれでお別れだ。 もう後には戻れない。 「これでよかったのか」「これでよかったのだ」「これしかなかったのだ」 いろんな思いが交錯する。

3月9日 最後の帰省

今年に入って2回目の帰省。 いよいよ明日は売買契約の締結だ。 実家とはこれでお別れだ。 後には戻れない。 「これでよかったのか」「これでよかったのだ」「これしかなかったのだ」 いろんな思いが交雑する。

3月3日 電気ガス等の解約申し込み

契約の1週間前になった。 その日に実家を引き渡すことになっているので、電気ガスなどを止めてもらわないといけない。料金も口座振替になっているので、それを止めてもらうため、あらかじめ通知しておく必要があった。 電気、LPガスのほか、浄化槽も保守点検…

2月28日 契約当日の段取り

契約当日の段取りが気になっていた。 その場面になって、「この書類が必要」と言われても、横浜まで簡単に取りに戻るわけにはいかない。書類に不足がないか、事前にすり合わせておく必要がある。 <契約当日の必要書類等> 売買契約関係 契約書、重要事項説…

2月24日 不存在の地番

登記済証に載っている土地で、所在が不明の地番を調べた。 年明け早々に3筆だけ調べたが、ほかにも確認が必要な地番が残っていた。 法務局の事前相談でも言われたが、万一自分名義の土地が残っていると面倒なことになる。これが最終確認だった。 確認が必要…

2月23日 申請書類のホチキス留め

≪≫ 申請書類のホチキス留めにトライしてみた。 登記済証はクリアホルダーに入れて別途添付することでいいことになったが、土地の筆数が多いので、そのほかの書類の枚数がかさんでいた。 申請書が8枚、登記原因証明書が8枚、農業委員会の許可証が3枚、印鑑証…

2月22日 買い手さんの住民票を受領

買い手さんの住民票を送ってもらった。 これで移転登記の申請に必要な書類はすべてそろった。

2月20日 最終日程

一周忌法要を終えて横浜の自宅に戻ってきた。 売買契約の締結と代金の支払い、引き渡し、そして移転登記の申請を3月10日に行うこととし、その日程でよいか、買い手さんと不動産屋さんにLINEで打診した。 買い手さんからは、OKの返事がかえってきた。それとと…

2月15日 法務局での事前相談

一周忌法要を終えると、移転登記申請の事前相談のため法務局に向かった。 午後2時から30分間の時間をとっていた。 買い手さんとは法務局の玄関先で合流することにしていた。 確認したいことは3つあった。申請書の記載や添付書類に不足がないか、補足資料の要…

2月15日 一周忌法要

母の一周忌法要を行った。 コロナ禍でもあり、出席者は自分たち姉弟と親せきだけのごく少人数だった。 法要が終わった後の会食も控えた。 墓前で、実家を買い手さんに譲ることについて報告した。 姉と親せきにも買い手さんのことを報告した。

2月11日 引き渡しの日程

実家の引き渡しをいつにするか、買い手さんと相談した。 実家にはまだ私物が残っていた。一時的に帰省したときのための着替えや布団、食器、家電などだった。 売買契約の締結から引き渡しまでには間が空くと思っていたので、その間に処分するつもりだった。…

2月10日 媒介手数料の支払日

今度は媒介契約の変更契約書をみて「アレッ」と思った。 媒介手数料を売買契約締結日に100%支払うことになっていたからだ。 売買代金が2回以上に分けて支払われる場合、媒介手数料を売買契約締結日に全額支払ってしまうと、残金が間違いなく支払われること…

2月8日 売買契約書の様式

不動産屋から売買契約書の案が送られてきた。 違和感だらけだった。 契約書本体のほかに重要事項説明書がついていた。そのほかに、なぜか媒介契約書の変更契約書も同封されていた。 始めに違和感を感じたのは契約書の様式だった。 いきなり物件一覧から始ま…

2月8日 地目変更の登記完了

先日申請した地目変更の登記の完了証が郵送で送られてきた。 申請書を送ってわずか1週間だった。 申請書を送った際に、法務局の担当者に「空き家バンクの登録案件で、買い手さんとの契約を急いでいる」と伝えてはいたが、こんなに早く処理してもらえるとは思…

2月4日 法務局の事前相談の予約

法務局の事前相談の予約をとった。 移転登記の申請を自分で行うにあたって、いくつか訊いてみたいことがあった。 一周忌法要で帰省するタイミングに合わせて、午後の時間帯で30分間の枠をとることができた。 買い手さんにも同席しないか誘ったところ、たまた…

2月2日 非農地の地目変更の登記申請

非農地の認定書が買い手さんから転送されてきた。 買い手さんを今回の一連の手続きの代表連絡先として登録していた。役場の担当者に、非農地の認定申請は私だけの単独申請なので、「非農地の認定書は私宛に送ってもらえないか」とお願いしてみたが、「代表連…

1月31日 不動産屋の勝手な思い込み

「売買契約を山林とそれ以外とに分けたい」 買い手さんがそう言っていると不動産屋が言ってきた。 もちろん初耳だった。 それが本当なら売買価格を二つに分けなければならない。 算定価格は一本で出していたから、二つに分けるとどうなるんだろう? そんなこ…

1月26日 農業委員会での審議

不動産屋からの電話の後も歩き続けていた。「自宅に戻って調べて折り返す」とは言ったものの、不愉快な気持ちが収まらず、すぐには戻る気になれなかった。 しばらく歩いていると、また着信があった。 今度は町役場の担当者からだった。 「○○番の農地ですが、…

1月26日 実家が未登記物件?

今日は農業委員会の開催日だった。 役場からは自宅待機の要請がなかったので、いつもどおりウォーキングに出かけることにした。 1時間くらい歩いた頃、スマホに着信が入った。 役場からかと思ったが、画面を見ると、不動産屋からだった。 「はい、○○です」 …

1月20日 売買契約締結までの日程

今後のスケジュールを買い手さんと不動産屋との間で共有した。 下旬に開かれる農業委員会で譲渡許可と非農地認定が出されることを前提に、非農地の地目変更の手続きに最低でも1~2週間。その登記が完了次第、売買契約を締結。順調にいけば2月中旬頃が想定…

1月17日 農業委員会の現地確認

買い手さんから、「今日の午後、農業委員会の現地確認が行われる」と連絡が入った。 急な連絡だった。 「何かあれば連絡ください」と言って夕方まで待ったが、何の連絡もなかった。 翌日、買い手さんに前日の現地確認の結果を訊くと、土地の確認と現況が道路…

1月13日 現地確認の日程

買い手さんからのLINEで、農業委員会の現地確認が近々行われることがわかった。 ただし、いつ行われるか具体的な日取りは未定だった。