私の実家じまい

山も田んぼもある田舎の物件は売れるのか?そんな実家じまいに取り組んだ1年間の記録

4月12日 新墓の建立

改葬するにあたっては、お墓をどのように建てるかを決めなければいけなかった。初代の当主から父母までをまとめて○○家の墓のような形で寄せ墓にするのか、それとも父母とそれ以前のご先祖とに分けて祀るのかという問題だった。

父は亡くなってからすでに60年が経っているが、長い間お墓の中で一人だったこともあり、母と一緒に祀ってあげるのがいいと思えた。

それでは、それ以前のご先祖をどうするか。祖母にはかわいがってもらったが、33回忌は終わっている。祖父が亡くなったのは私が生まれる前であり、初代の当主に至っては明治の初めだ。いまさら先祖代々としてお墓を建てなくても、永代供養という形にさせてもらってもいいのではないか。

そのように考えて、父母の夫婦墓を1基建て、祖父母以前のご先祖はまとめて霊園の永代供養塔に祀ってもらうことにした。

新墓の建立に当たっては、どこの石材屋さんに依頼するかも決めなければならなかった。しかし、再び業者さんを選んで見積もりを取って比較検討という作業が負担に思えたので、あっさりと解体撤去を依頼した石材屋さんにお願いすることにした。改葬先の霊苑からは、出入りの業者さんがあることを教えられていたが、指名ということではなかった。

もちろん、解体撤去を依頼した石材屋さんは大喜びだった。