今年9度目となる帰省だった。
もともとはこの時期に帰省する予定はなかった。しかし、契約までに一度は実家を案内する必要がある。年末になると雪が降り帰省もままならなくなる。案内するなら今しかない。そう思って急遽帰省することにした。
実際、帰省してよかった。
実家の勝手口のガラス戸が半分開いたままになっていたからだった。
不動産屋が購入希望者を案内したときに閉め忘れて帰ったのだった。
外から丸見えではなかったが、家の中に自由に入ることができる状態だった。
幸い、家の中が荒らされた様子はなく、入った者もいないようだった。
不動産屋の迷走というか混迷というか、これだけにとどまらなかった。
これ以降も悩まされることが続く。