実家の引き渡しを終えて、すべてが終わった気になっていた。
ところがそうではなかった。
確定申告が待っていた。
先祖から引き継いだ土地と建物。
特例に期待したが、使えそうな特例はなかった。
経費もほとんど認められていない。
取得費用は、今さら調べようがなく、譲渡価格の5%。
譲渡費用は、維持管理にかかったさまざまな経費が認められない。
認められているのは、不動産屋に支払った仲介手数料と、売買契約に貼付した印紙代だけ。
そのほかに、墓の撤去費用、家財等の処分費用、そしてそれらのために実家に帰省したときの旅費交通費。これらはグレーだ。
とりあえず国税庁の確定申告のサイトにアクセスして、自分で申告書を作り、
今日、申告書を税務署に提出してきた。
いろいろと問われてもいいようにと、売買契約書など持って行ったが、
全くの無駄だった。
受付は文字どおり申告書に受付印を押すだけ。
中身のチェックは精査する部署が別にやるそうだ。
「申告額でとりあえず支払ってください。」と言われて、払込票を受け取った。
税額が確定するまで1~2週間。
それまで私の実家じまいは終わらない。