朝一番で依頼していた粗大ごみの収集業者さんがやってきた。
作業する人は20代~30代の若い人がほとんどだった。ジムに通っているのではないかと思うくらい筋肉がたくましい。
作業はすぐに開始された。自分たちが帰省したときに使用するテレビ、冷蔵庫、レンジ、洗濯機に布団など。それらを残して後はすべて搬出してもらう。
作業は手際よく進む。重いタンスも簡単に運び出していく。仏壇も「供養が終わってますね?」と確認して運び出していく。蔵の2階には昔からのタンスや長持ちが置いてあった。自分一人ではとても動かせないくらい重くて頑丈な作りだった。狭い階段をどうやって降ろすのだろうか?そう思っていたら、中でばらしていた。
午後の3時。社長が差し入れを持ってやってくる。「若い人が多いですね」と訊くと、「なり手が少ない」とのこと。確かにハードな仕事だ。
再開後も作業はたんたんと進められていく。残っているものは少なくなった。納屋の中の使わなくなった運搬車も引き取ってもらった。
翌日までかかると見込まれていた搬出作業が夕方には終了した。
実家は、母屋も蔵も納屋も、自分たちが帰省時に使用するものを残して、それ以外はすべてきれいさっぱりとモノがなくなった。