私の実家じまい

山も田んぼもある田舎の物件は売れるのか?そんな実家じまいに取り組んだ1年間の記録

3月3日 霊園の下見

横浜に戻るため実家から広島駅に向かう途中、ある霊園にぶらり立ち寄ってみた。

そこは、広島駅からさほど遠くない場所にあり、実家への行き来の途中に立ち寄るのに好都合で、改葬先として最有力候補だった。

行ってみると、あいにくとその霊園の定休日だった。売り出してまだ間もないようだったが、現地事務所はしっかりと閉じていて、閑散としていた。

しかし、霊園の中には自由に立ち入ることができた。販売区画はまだ多数残っていて、かなり自由に選択できそうだったが、歩いているうちに違和感を覚えていった。

そこは山の斜面を切り開いて造成された霊園だったが、建っているお墓がすべて山側に向かっている。

自分の感覚では、お墓は谷側に向かって建てられるのが普通だった。実家の墓もそうだった。亡くなった人が景色を見るわけではないが、遠くの景色が見えるように葬ってあげるのが普通ではないか。

そう思ったときに、最有力から外れていった。