今日は、午前中は屋根瓦の修理と不動産屋の下見、午後は草刈りと忙しい一日だった。
その間に妻から「胃が痛くなる歴史」のLINEが入って、夕方、不用品処分の件と併せて謝りのLINEを返して、何とか大事に至らないですんだ。
残る問題は墓に刻む文字をどうするかだった。
「やすらかに」か「安らかに」か。
妻は「やすらかに」だった。姉たちは「安らかに」がいいと言っていた。私は双方の間に挟まれて決められずにいた。
竿石の加工はすでに終わっており、それを変更するのは金額的にも日程的にも難しい。
「やすらかに」か「安らかに」か。
ビールを飲みながら一人夕食をとっているときだった。突然頭の中にひらめくものがあった。
「やすらかに」でも「安らかに」でもなく、漢字二文字で「安心」。それまでたくさんの墓をみてきたが、一度も目にしたことのない言葉だった。
これなら縦書きでいける。意味もさほど変わらない。そこに眠る人、拝む人双方の気持ちや思いが表れて、なかなかいい言葉だと思った。
早速LINEで送った。妻はいいと言ってくれた。
翌朝姉たちにもLINEで送った。反対はなかった。