私の実家じまい

山も田んぼもある田舎の物件は売れるのか?そんな実家じまいに取り組んだ1年間の記録

10月11日 戸籍の附票

登記簿に記載されている自分の住所を実家から現在の自宅の住所に変更する必要があった。

住所を変更しておかないと、移転登記する際に申請書を受け付けてもらえない。補正という方法もあるようだが、面倒なことになるかもしれないので、先に片付けておきたかった。

実家に住んでいたのは中学までで、その後、高校、大学への入学、就職、結婚、転勤などで幾度となく住所が変わった。住民票は転出転入の届出をしてきたが、まさか登記簿の住所の変更が必要ということは考えたこともなかった。

住所変更の手続きは、登記申請書に住民票と、住所の異動の履歴がわかる戸籍の附票の写しを添付することになっていた。

戸籍は2つあった。

生まれてから結婚するまでの親の戸籍と、結婚後の戸籍。幸いに結婚後の戸籍を実家と同じ場所で届出していたので、附票の請求は一つの役場にするだけでよかった。

請求について調べていくうちに心配なことが出てきた。平成14~15年頃に戸籍の電算化が行われ、それにともなってそれ以前のデータが廃棄されるということだった。もし、廃棄されていて附票が取れない場合は、どうやって住所の履歴を証明するのか?

考えてみても仕方ないので、とりあえず町役場に電話してみた。

担当者につながった。担当者は、母親が亡くなったのが今年の2月であれば、それまで戸籍は閉鎖されていないので、附票が残っている可能性は高いと答えた。

心配したことが消えた。

早速、郵送で附票の写しを送ってもらうことにした。戸籍の住所、筆頭者名、申請者の住所、氏名、連絡先などを記載し、定額小為替300円2枚と、マイナカードのコピー、返信用の封筒、切手を同封して郵送した。

それから3日たった日の午後、町役場の担当者から電話があった。

「親の戸籍は残っていて、附票の写しを交付することは可能です。1点確認したいことがあります。現住所のある場所に初めて移られたのは平成8年4月ですが、それ以降も何度か転居されていて、再び現住所のある場所に戻られたのは平成22年6月です。平成8年4月までの住所履歴でいいということであれば、附票の写しは2枚。それ以降の住所履歴も必要ということであれば、平成16年の電算化で戸籍が新しくなったので、附票の写しは3枚となります。2枚分の定額小為替しか送ってもらっていませんが、どうしますか?」

この時点ではまだ住民票を取っていなかった。

そこに転入前の住所が書いてあることは頭になかった。

今の住所に移ったことが証明されればそれでいいだろう。そう思って「2枚で結構です」と答えてしまった。

翌日、住民票を取りに行く。

交付してもらった住民票をみると、そこには転入前の住所が記載されていた。それは2度目に現住所に移ったときの直前の住所だった。その住所と一致させるには3枚目の附票が必要だった。

慌てて町役場の担当者に電話したが、すでに発送された後だった。

結局、もう一度、町役場宛に、必要な戸籍の住所、筆頭者名、申請者の住所、氏名などを記載し、定額小為替300円1枚と、マイナカードのコピー、返信用封筒、切手を同封して、郵送するハメになった。