不動産登記情報提供サービスは、土日のほか、年末年始もサービス外だった。
年が明け、サービスの再開を待って、サイトにアクセスした。
実は、父から相続した土地は82筆あったが、現在自分名義となっている土地は48筆で、その差の34筆の土地が今現在どうなっているのか知りたかった。もし自分名義の土地で漏れているのがあるとまずい。そういう思いだった。
筆数が減った原因は、ほとんどが合筆と換地によるものだった。
父から相続した時点では、地番が甲○○番、乙○○番となっている土地が多くあった。それらは、昭和56年頃に行われた国土調査で一つの地番に合筆され、17筆が7筆になった。平成に入ると農地改良事業が行われることになり、多くの土地が換地の対象となり、29筆が6筆の土地に生まれ変わった。換地処分の前には32筆の土地が分筆されていた。
そうやって多くの土地は行方を追っかけることができたが、どうしてもわからない土地がいくつかあった。その中で特に気になっている土地を調べてみることにした。
登記情報提供サービスのサイトにアクセスして、その土地の所在地をインプットする。「親番」を入力すれば、仮に分筆されていたとしても、その直前までの情報はわかるはず。
そう思ってやってみたが、結果は「該当なし」だった。
なにゆえに「該当なし」なのか、理由はわからなかった。しかし、その地番がないということは、少なくとも自分の名義でその地番の土地はないということになる。そうであれば問題ない。そう思った。
実はこのときに不明の土地全部を調べたわけではなかった。そのために、後であわてることになる。